【徳島市 No.044】
基本情報
階 数:2階建
主要構造:木造
用 途:賃貸住宅専用
戸 数:2戸
住戸配置:I型
断面構成:両側下屋型
アクセス:テラスハウス型/主要採光面側
その他
外部空間:門柱、前庭、祠
手 摺:ー
階 段:内部階段
屋根・軒:入母屋風下屋
物 干:不明
囲 障:コンクリート塀?
MEMO
上質な部類の連棟二軒長屋である。一部にトタン板が使われているものの「木賃アパート」というより、近世長屋の生き残りである。昨日の【徳島市 No.43】とほぼ同じく表裏両側に下屋がある構成であり、玄関部分だけがさらに出っ張り入母屋風の屋根形状となっている。
屋根のむくりや軒反り、軒下の庇、面落ちする門柱など造作は丁寧である。雨戸を開け、幅広の窓から光が差し込めば、さぞかし明るいことであろう。
二階は八畳二間であろうか。1住戸の間口が2.5〜3間、奥行きが2階で4間にみえるので住戸面積は23〜27坪といったところ、古い連棟長屋としてはかなり広い。1973(昭和48)年完成の徳島市営高層住宅が約16坪である。
傷みもまだ致命的では無いようにみえる。ストリートビューで徳島市内の連棟長屋を沢山みてきた中でも、本事例は一番造作・メンテ状態がよく、また今後このようなものは二度と作られないであろう逸品である。
ああ、この希少な長屋を気に掛けている人が西二軒屋町に、徳島市内に何人いるであろうか?