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Old apartments in Japan

徳島市

【徳島市 No.060】

元来は玄関側の片側下野タイプだが、裏側にも増築の下屋もどきが取り付いたアパートである。 裏側の下野は2段階に亘って増築された痕跡があり、便利な半屋外空間として活用されている様子が窺える。

【徳島市 No.059】

明るいアクセス空間で布団を干したり、干し柿をつくったりと伸びやかで明朗なアパートである。 階段のつけかたや片廊下下部の1階エントランス周りの造作など、意図的に定型を外しているのか、場当たり的なのか分からないが、いい味を出している。

【徳島市 No.058】

アクセス形式に特徴があるアパートである。各階ごとに共用玄関があり、中廊下から各戸にアクセスするようである。

【徳島市 No.057】

大家宅併設と思われるアパートである。

【徳島市 No.056】

直交して並ぶ、双子のアパートである。

【徳島市 No.055】

道路側は普通の古びたアパートだが、裏側は稀にみる超絶増築物件である。

【徳島市 No.054】

住戸の奥行きが2間しかない。極細アパートである。

【徳島市 No.053】

小さなハシゴで、いちおう2方向避難の確保されたアパートである。 下屋まわりのポリカ増築は暑そうだ。

【徳島市 No.052】

屋根に上れるハシゴがアクセントになっているアパートであるが、そのハシゴが華奢すぎて少し心配である…。

【徳島市 No.051】

2階の一部を出っ張らせて、2階の排水経路を取りやすくしているのだが、このような形態は水廻り設備や配管の進化によって徐々になくなっていく。木賃アパート過渡期の特徴的形態である。

【徳島市 No.050】

変わった屋根の掛け方をしたアパートである。雨仕舞いを考えると、あまり良い屋根の掛け方とは思えないが、何を意図したのだろうか。

【徳島市 No.049】

本事例の立地する西富田地区は下水管布設進捗率98%、結果として水洗便所普及率も55.3%に及んでいたので、早くからこのような形態のアパートを建築することが可能であった。 木賃アパートの形態に、その地域のインフラ整備史が垣間みえるのであった。

【徳島市 No.048】

屋根、外壁、庇から囲障まで、トタン尽くしのアパートである。

【徳島市 No.047】

ややイレギュラーな構成のアパートである。臭突が3本でているので、3戸とも汲み取り便所であろう。

【徳島市 No.046】

玄関側だけが下屋となっているパターンである。 間口が1.5間とミニマムサイズだ。

【徳島市 No.045】

表裏両側に下屋があり、玄関部分だけがさらに出っ張り入母屋風の屋根形状となっている。裏側は水廻りの下屋の上部に物干し台を増築したり屋根をかけたりと、かなり自由な振る舞いである。

【徳島市 No.044】

ああ、この希少な長屋を気に掛けている人が西二軒屋町に、徳島市内に何人いるであろうか?

【徳島市 No.043】

本事例は徳島市にみられる両側下屋型のわかりやす例である。

【徳島市 No.042】

ほとんど同規模の住戸が集まっているのだが、下屋の出し方と切妻屋根の掛け方で変化を生み出している。特に一番手前のタイプは、妻壁が連なるような下屋の出し方や、妻面に玄関を配置して背中合わせに連棟するという珍しいタイプである。

【徳島市 No.041】

古い鉄骨階段が老朽化したせいだろうか。理由はわからないが隣の新しいアパートの外廊下とブリッジで接続し、そちらの階段を使用している例である。

【徳島市 No.040】

木賃アパートでは直線・直角の外形に同一住戸の反復が基本となる中、ここでは敷地形状に合わせた不整形の外廊下と斜めの階段、1・2階でドア位置や住戸数が異なるなどイレギュラーな計画がみられる。

【徳島市 No.039】

居住スペースを拡張し外部空間をできるだけ内部化していこうという意思は普遍的にみられる傾向であるが、ここでは空間を半内部化する透光スクリーンにアルミのドアと網戸を使うという独自の発想で他とは一線を画している。 ドラえもん世代としては、「どこで…

【徳島市 No.038】

画像は片廊下に面した玄関側なのだが、窓ひとつない不思議なファサードである。不動産情報サイトSUUMOに出ていた写真をみると、どうやら後工事で外部廊下をポリカ板ですっぽり覆い中廊下としたようだ。夜には外壁がぼんやりと光り、不思議な光景であろう。

【徳島市 No.037】

余裕のある敷地に建つ、ガレージ上のアパートである。 えらく即物的でドライな佇まいだが、若い時はこういう建築物に自由を感じたりするものかもしれない。

【徳島市 No.036】

昨日取り上げた井戸付き長屋から100mほど離れたところにある、アクセス通路を挟んで向かい合った連棟長屋タイプのアパートである。 確信はないのだが、電信柱の足下にある赤屋根の物体も井戸であろうか?

【徳島市 No.035】

ストリートビューをよくみると、一番左側ドアの脇に共用と思われる井戸が付いている。これは江戸時代の長屋ではない、どんなに古くても昭和前半の建築であろう。そこに井戸があるというのは看過できない。

【徳島市 No.034】

20世紀初頭の徳島に暮らしたポルトガル人、W.de モラエスが、著書「徳島の盆踊り」のなかで、”いちばんよく見られる岩は主として、緑色がかった灰色の薄板構造の片岩である" と述べているように、徳島では「青石」として知られる緑泥片岩が城址の野面積み石…

【徳島市 No.033】

四国山地を抜け高知県四万十市に至るまでに数多の難所を擁することから「酷道ヨサク」の異名で愛される国道439号線に面したこのアパートは、「ミセ」の奥に共用の路地を挟んで二列の「裏長屋」が立つ近世長屋の配置構成を如実に残している。

【徳島市 No.032】

基本情報 階 数:2階建主要構造:木造?用 途:他用途併用戸 数:10戸?住戸配置:表長屋 I型+裏長屋 I型断面構成:総2階建アクセス:表長屋 テラスハウス型+裏長屋 片廊下型 その他 外部空間:ー手 摺:丸パイプ+丸鋼階 段:ブリッジ状の外部鉄骨階段…

【徳島市 No.031】

水路沿いの巨大ベランダアパートである。南面するベランダの奥行きは、ゆうに2メートルを超えている。仕切りなどはなく、共用の物干し場として使われているようである。また、ひとつながりに引き伸ばされたL字型の小庇もファサードのアクセントとなっている…