MOKUCHIN VIEW

Old apartments in Japan

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【徳島市 No.025】

中央卸売市場の近くの交差点に面した、店舗併用のアパート2棟である。 木賃アパートの仲間に入れていいのか迷うところであるが、アパートの多様性を示す築古事例ということで紹介する。

【徳島市 No.024】

大家宅の2階を貸していた下宿だろうか。廃屋である。 リンクは2012年のストリートビューで、最新(執筆時で2022.5)のストリートビューでは別の建物が建っている。

【徳島市 No.023】

非常にシンプルなアパート2棟である。 愛想の無さと同一プランの反復は初期公営住宅的合理志向を感じさせる。もし南棟(写真左側)の1階だけ間取りを反転させて、2棟の間にあるアクセス空間を共有したら、そこはどのような生活空間が生まれただろうか。い…

【徳島市 No.022】

単体で見ると、玄関建具の形式(引き違い/開き)および住戸スパン(2間/1.5間)が混在しているのが特徴的である。また、前面の駐車場フェンスを近隣住民が布団干し場として使っているのが面白い。

【徳島市 No.021】

後日紹介しようと思っていた西隣の古いアパートを見ると、表面材以外はほぼ同じ意匠、まるで親子なのである。 偶然なはずが無いと思い不動産サイト「ホームズ」を確認すると、本事例は1963年竣工、築61年(本稿執筆時)と相当な築古である。リニューアル木賃…

【徳島市 No.020】

見どころの多いアパートである。 まず母屋を見ていこう。薄い小庇を水平に通し、妻面の小庇はL字型に回り込むなど整った水平線を強調した意匠である。屋根の破風板や鼻隠しの見附寸法も最小限に抑えられ軽やかさをみせる。外廊下の屋根を母屋下りで本体屋根…

【徳島市 No.019】

わかっているのである。これを木賃アパートの括りにいれてはいけないであろうし、両側下屋型でもないのである。 しかし、階高の高い倉庫の上、2.5階の高さから新町川を眺めるのは楽しいだろうなと思い、ついアップしてしまったのである。

【徳島市 No.018】

以前は美容院が入ったアパートを紹介したが、今度は理容室である。 ただし本事例では、理容室のエントランスが営業用に改修されているのみならず、他の4戸もすべて増築をおこなっているのが印象的である。

【徳島市 No.017】

共用玄関が一つだけあり、内部廊下で各住戸にアクセスするタイプのアパートである。廊下の両側に住戸があるのか、片側だけにあるのか、廊下は下足か上足かなどは判然としない。いずれにしても、おもに単身者向けのものであろう。 徳島市(のストリートビュー…

【徳島市 No.016】

「古い長屋に新たな価値を見出してリノベーションしました!」というのも意義深い取り組みなのは間違いない。ただ、それとは違う意味で、庶民の「木賃アパート」とてそれ自体の良し悪しはあると思うのだ。良いものは良いものとして、せめて記録ぐらい残して…

【徳島市 No.015】

3日連続で、吉野川土手沿いである。 エアコンがないことも多い木賃アパートで、玄関を開け放ち涼をとるのはよくある風景である。

【徳島市 No.014】

昨日に引き続き、吉野川南岸である。敷地に余裕があると、避難を考慮したダブル階段型アパートも多くみられる。

【徳島市 No.013】

吉野川南岸の土手沿いに立地するアパートである。 三角形の外部空間に駐輪場と思しきスモールスケールの小屋が建っており、外壁トタンの色もグレーで統一され、奥行き感のあるアクセス空間となっている。

【徳島市 No.012】

眉山の麓、南佐古に建つアパートである。道路と水路に挟まれ、窮屈そうな佇まいだ。 かつて水運で賑わったであろう水路もいまは都市の余白となり、水辺に住まう苦労も多々あるだろう。それでも、水面に反射した朝陽が天井に揺れる部屋というのは、悪くない。

【徳島市 No.011】

かなり傷んでいるものの、多くの都会人がイメージする典型的な木賃アパートであろう。外壁は各面で色の異なるトタン板張り、洗濯機は共用の外廊下設置である。

【徳島市 No.010】

倉庫の階上にあるアパートである。元来は寮や社宅かも知れないが、「アパート」の看板が出ているので一般の入居者を迎えていた可能性もある。住戸内部の様子を外からは窺い知れないところもまた秘密基地のようで良い。

【徳島市 No.009】

大工の独特なセンスが垣間見えるアパートである。木造部分のファサードや開口部廻りは見附寸法を抑えた水平線を基調とし、階段手摺なども熟れた造作である。一方で、機能上は必須ではないのに台形とした踊り場と庇は、やや雑な鉄骨で組み上げて本体とは対照…

【徳島市 No.008】

の連棟長屋なのだが、各住戸間に60センチほどのスリットが入っているのが特徴である。スリットが貫通しているのか不明だが、賃貸面積が減少するにも関わらずこのような形を選択したのは防音や防火に配慮してのことだろうか。

【徳島市 No.007】

一見、モルタル塗りの平凡な木造連棟長屋である。しかし、よくみると小庇が明らかに木造のそれではない。道路突き当りのCB塀も、丸や三角の穴があいた見慣れないブロックが使われている。ふと見上げれば下屋の手摺はCBである。 ここまでくれば、モルタルの皮…

【徳島市 No.006】

男性立入禁止アパートである。1階住戸は各々に出入口が付いており、おそらく水廻り設備も専用であろう。2階住戸は共用の玄関と内部階段・廊下でアクセスし、水廻り設備は共用のようにみえる。

【徳島市 No.005】

整然と並んだ典型的な2階建ての連棟長屋である。1住戸の規模は推定12.5坪。資料等は確認できていないが、昭和中期の市営住宅であろうか。玄関脇にある煙突状のものは汲取槽の臭突と思われる。

【徳島市 No.004】

アパートの一部が店舗化した事例。ファサードやエントランスが一部だけ模様替えされ、賑やかな佇まいとなっている。

【徳島市 No.003】

物干しスペースを最大限に確保するためであろうか? コの字型の廊下+ベランダを備えた珍しい事例である。また、支柱のない2階跳ね出し床の軽快な薄さをみると、1階は非木造の混構造かもしれない。

【徳島市 No.002】

徳島に特徴的な、水回りの下屋がリズミカルに反復するアパートである。木製建具が使用されており、アルミサッシ普及以前の比較的古いものと推測される。

【徳島市 No.001】

ポリカ板の庇が多用される木賃アパート界隈でも、ひときわ大胆なポリカ使いである。大きなボリュームで半内部化されたアクセス空間が、あたかも光溢れるサンルームのようだ。