【徳島市 No.047】
基本情報
階 数:2階建
主要構造:木造
用 途:賃貸住宅専用?
戸 数:3戸
住戸配置:I型
断面構成:片側下屋側
アクセス:テラスハウス型/主要採光面の反対側
その他
外部空間:ー
手 摺:木板
階 段:内部階段
屋根・軒:ー
物 干:プライベート空間
囲 障:CB塀
MEMO
賃貸3住戸か、賃貸2住戸+大家宅なのか不明だが、ややイレギュラーな構成のアパートである。臭突が3本でているので、3戸とも汲み取り便所であろう。
ところで、徳島市における、し尿処理方法別人口比の推計によると1984(昭和59)年時点で汲み取りが 32.4%、公共下水道は22.8%に過ぎなかった(浄化槽が44.2%)。同時期の下水道普及率は全国平均で34.0%、木賃アパートの多かった大阪府では56.3%であったから、徳島市の下水道整備は比較的遅かったといえるだろう。
そのことが現在にいたるまで徳島市内に汲み取り式便所の木賃アパートを数多く残存させる一つの要因であり、また汲み取り便所が多く残るがゆえに、衛生・臭気対策のため便所を下屋として突出させた形式のアパートがいまなお散見されるものと思われる。
※徳島市史 第5巻 民生編
※大阪府HP 下水道普及率: https://www.pref.osaka.lg.jp/o130130/gesui_jigyo/tokei/fukyu.html、2024.7.1